これから飲食店を開業するオーナーさん・店長さんは自店の営業時間を何時から何時までとどう決めたらいいか悩んでいませんか?
特に定休日はいつにすればいいのか?
個人の飲食店では特に定休日や営業時間は悩みどころだと思います。
今回の記事を読んで、
私は、飲食業界に30年以上携わってきました。
色々なオーナーさんの下でたくさんの飲食店を立ち上げ・立て直しをしてきました。
だからこそわかる細かのところを解説させていただきます。
最後までよろしくお願いいたします。
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飲食店の営業時間は何時まで?定休日は?開業に向けて決め方を解説!
飲食店の営業時間や定休日は、飲食店のコンセプト、ターゲット顧客、地域の需要、競合店の営業時間などによって異なります。以下は、営業時間と定休日を決める際の一般的な考慮事項です。
1. コンセプトとターゲット顧客:
営業時間や定休日は、飲食店のコンセプトとターゲット顧客に合わせて設定します。例えば、高級レストランはディナータイムに特化し、ランチを提供しないことがあります。ファーストフード店は朝から夜まで営業することが多いです。
2. 地域の需要と競合店:
地域の需要や競合店の営業時間も考慮します。周辺の競合店が夜遅くまで営業している場合、競争力を維持するために同様の営業時間を設定することがあるでしょう。
3. 食事の種類:
朝食、ランチ、ディナー、カフェタイム、バー時間など、提供する食事の種類によって営業時間を調整することがあります。多くの飲食店は、時間帯ごとに異なるメニューや営業時間を設けています。
4. 労働法と労働条件:
労働法や労働条件にも注意が必要です。スタッフの労働時間が法令に適合し、適切な休憩時間が確保されていることを確認しましょう。
5. 定休日:
定休日は、週に一日以上、営業を休む日を指します。定休日は、スタッフの休息、店舗のメンテナンス、食材の調達、経営戦略の立案などに利用されます。定休日は地域の習慣や需要に合わせて決めることが一般的です。
6. 顧客フィードバック:
顧客の要望やフィードバックも考慮します。顧客が特定の時間帯に食事を望んでいる場合、その要望に応えることが重要です。
7. 試行錯誤:
最初に設定した営業時間や定休日が最適かどうかは、実際の運営において試行錯誤することがあります。需要や経営状況に合わせて柔軟に調整しましょう。
開業に向けて、飲食店の営業時間と定休日を決定する際には、市場調査、競合店の分析、地域の文化や習慣の理解、スタッフのスケジュール管理、労働法の遵守など多くの要因を考慮する必要があります。バランスを取りながら最適なスケジュールを見つけるために、計画的かつ柔軟なアプローチを採用しましょう。
定休日の決め方
まずは一般的な定休日の決め方を知っておきましょう。
あなたの周りでも月曜日や火曜日の定休をとっているお店が多いのではないでしょうか?
基本的に土日が忙しくなる飲食店はその次の日に定休日を設けるケースが多いです。
しかし最近は月曜が祝日となることが多く、土曜・日曜・月曜と3連休になることもよくあります。
そのため、月曜は「稼ぎ時」となり火曜日を定休日にするお店が増えてきました。
次いで定休日となることが多い水曜日は市場が休みのことが多く、この日を定休日としているお店もあります。
また、周囲のお店が火曜日定休日としているところが多いため、あえて水曜日を定休日としている場合もあります。
定休日を決めず、年末年始など以外は無休で開業しているお店もあります。
定休日を決めないというのも1つの方法ですが、オーナーを含むすべてのスタッフが週に1日は休めるようにスケジュール設定・スタッフ採用するようにしておきましょう。
開業からしばらくは定休日なしで営業し、営業に慣れてきてから定休日を定めるという方法もあります。
また、逆にオフィス街の飲食店は土日に定休日を設けることが多いです。
平日は平均して忙しいため、しっかりと2日間定休日にすることで、スタッフもしっかりリフレッシュできます。
このように立地や周りのお店との兼ね合いなどを考えて自店にベストな定休日を設けることがとても大切になってきます。
営業時間の決め方
続いては営業時間の決め方です。
昼食の時間としてAM11時~PM2時。夕食の時間としてPM5時~PM8時は最も飲食店が忙しくなる時間と言えます。
そのため、これらの時間はどのジャンルでも基本的に営業時間に入れておくといいでしょう。
しかし、バーといった夜しか営業しないというスタイルのお店であればこの限りではありません。
営業時間は提供する料理のジャンルによって大きく変わります。
そのため、お店のジャンル別に考える必要があります。
飲食店の人気ジャンル3つの営業時間についての考え方をご紹介します。
居酒屋やバー・カフェ・ラーメン店の営業時間の考え方
居酒屋・バー
立ち飲みスタイルのお店や焼き鳥屋の場合はPM3時頃からと営業時間を早くしているお店が多いようです。
一般的にはPM5時~AM1時頃までが目安となります。
ランチ営業をしている居酒屋も中にはあります。
小さい規模の居酒屋なら閉店時間はきっちりと決めず、最後のお客さんが帰るまで開業しているということもあるでしょう。
しかし「ラストオーダー」の時間はちゃんと決めておくように心がけておきましょう。
居酒屋やバーで0時以降も営業する場合は「深夜酒類提供飲食店」となり、届け出を出さなければ営業できない場合がありあす。
届けを出さない場合は警察署から指導されることがあるので注意しましょう。
カフェ
カフェの場合はモーニングなどを提供するならAM6時・AM7時ごろには開業しておくといいでしょう。
近年は朝活などで通勤前にカフェなどを利用する顧客も増えています。
閉店時間は立地にもよりますが仕事帰りのサラリーマンやOLといったターゲットが見込めるなら20時くらいまで開店しているお店もあります。
ラーメン店
ラーメン店は仕込みに時間がかかることが多いため、あまり営業時間を長くすると負担が重くなってしまいがちです。
基本的には実働時間が8時間前後になるようにするといいと言われています。
お昼をメインとするか、夜をメインとするかは立地やターゲットにもよります。
夜に訪れる顧客が多い場合は深夜に営業するラーメン店もあります。
そういったラーメン店はランチ営業をしていない場合もあります。
一般的にはAM11時~PM2時、PM5時~8時と分けて営業しているところが多くなります。
スタッフを何人か雇える場合は営業時間を増やしてもいいでしょう。
また、仕込みで作ったスープが売り切れるまでの営業時間のスタイルも存在します。
まとめ:営業時間は立地やターゲットをよく考えて決めよう
定休日は基本の考え方に沿って決めるとよいですが、営業時間は業種はもちろん立地やターゲットによって非常に大きく変わります。
最初は周囲のお店に合わせて一般的な営業時間を決めておいて、ニーズがあれば営業時間を変えていくというスタイルでもいいでしょう。
個人営業の小さいお店なら営業時間の変更も比較的融通が利くので臨機応変に対応していくことをオススメします。
今回ご紹介した定休日や営業時間についての考え方はあくまでも一般的な例であり、場所やメインとなる顧客の層によっては全く違った営業時間にしたほうが売り上げが上がることもあります。
あくまでの1つの参考材料として心にとどめておきましょう。
営業時間を長くすれば売り上げは上がりますが、負担となる場合もありますし、営業時間外にしなければならないこともあります。
そういったことを考えながら無理のないように決めましょう。
そして立地やターゲット、周囲のお店に対する調査をしっかり行って、より売り上げがアップできる営業時間にしていきましょう。
最後に飲食店開業までにしておくべきタスクを記事にまとめてありますので参考にしてください。