寒い季節になると、温かいお酒が恋しくなる方も多いのではないでしょうか?
夏場は冷たいビールばかり飲んでいたけれど、熱燗やぬる燗が多く注文入るようになります。
飲食店のオーナーさん・店長さんのお店ではいかがでしょうか?
実は、熱燗・ぬる燗の注文が入ると必ずおつまみの注文も入るので客単価が上がります。
これを放置するのはもったいないですよね?
自店でも美味しい熱燗・ぬる燗を売りにして利益を上げて、繁盛店になりたいと思いませんか?
今回の記事では、
- 熱燗・ぬる燗とは?
- 熱燗・ぬる燗の温度を知ろう
- 熱燗・ぬる燗の作り方
- 熱燗・ぬる燗に合う日本酒、合わない日本酒
- 熱燗・ぬる燗に合うおつまみも知っておこう
を中心に詳しく書いています。
私は飲食に30年携わってきて、色々なオーナーさんの下でたくさんの飲食店の立ち上げ・立て直しをしてきました。
その経験から分かるノウハウを公開しています。
今回の記事を読んで、
冬場にお客様に喜ばれる熱燗・ぬる燗の作り方を知って、売り上げを伸ばして、繁盛店に
なってください。
それでは熱燗・ぬる燗とは?から一緒に見ていきましょう。
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熱燗・ぬる燗の作り方を知り、売り上げを伸ばして繁盛店になるためには
熱燗とぬる燗は、日本の伝統的なお酒である日本酒を楽しむ方法の一つです。これらを提供することで、日本酒を愛好する顧客に新たな魅力を提供し、売り上げを伸ばすことができます。以下は、熱燗とぬる燗の作り方と、繁盛店にするためのポイントです。
熱燗とぬる燗の作り方:
熱燗:
- 適切な日本酒を選びます。熱燗用に適した酒もありますので、ラベルや銘柄を確認しましょう。
- 熱燗器や酒燗器を使用します。熱燗器に酒を注ぎます。
- 酒燗器を湯煎にかけ、徐々に温めます。湯温計を使用して、約50〜55度程度に温めるのが一般的です。
- 適温になったら、熱燗カップに注ぎ、提供します。
ぬる燗:
- ぬる燗も適切な日本酒を選びます。
- ぬる燗カップに日本酒を注ぎます。
- 湯煎にかけ、酒燗器と同じく温めますが、温度を約40〜45度程度に保ちます。熱すぎず、ぬるすぎないように注意します。
- 適温になったら、ぬる燗カップに注ぎ、提供します。
繁盛店にするためのポイント:
- 日本酒の品質:
- 高品質な日本酒を提供しましょう。地元の酒蔵と提携し、多彩な銘柄や味わいを提供することで、日本酒愛好家を引き寄せます。
- 専門知識と教育:
- スタッフに日本酒の専門知識を提供し、お客様に酒の選び方や楽しみ方を説明できるようにしましょう。日本酒についての教育プログラムを導入することも考えられます。
- 日本酒のペアリング:
- 日本酒に合う料理のペアリングを提案しましょう。日本酒との相性が良いおつまみや料理を提供し、食事との組み合わせを楽しめるようにします。
- イベントとプロモーション:
- 日本酒のテイスティングイベントや日本酒祭りを開催し、お客様を楽しませます。ソーシャルメディアやメールマーケティングを活用して、プロモーションを行います。
- 日本酒の多様性:
- 多様な銘柄、種類、地域の日本酒を提供し、お客様に幅広い選択肢を提供します。季節ごとに日本酒の新しい銘柄を導入することも検討します。
- 和風の雰囲気:
- カフェの内装や雰囲気を和風に設定し、日本酒を楽しむための落ち着いた空間を提供します。和風のテーブルセッティングや日本の伝統的なアートを飾ることで、日本酒の魅力を高めましょう。
- おしゃれな燗器:
- 熱燗やぬる燗を提供する際に、おしゃれで美しい燗器を使用することで、お客様に視覚的な楽しみを提供します。燗器のデザインにこだわりましょう。
- リーズナブルな価格:
- 日本酒の価格をリーズナブルに設定し、幅広い客層にアピールします。また、熱燗やぬる燗のセットメニューを提供して、お得感を提供しましょう。
- フードメニュー:
- 熱燗やぬる燗に合う料理メニューを用意します。和食や和風のおつまみ、燗酒と相性の良い料理を提供し、飲食の一体感を演出します。
- フレキシブルなサービス:
- お客様の希望に応じて、熱燗やぬる燗の温度を調整するサービスを提供しましょう。顧客の好みに合わせたカスタマイズが評価されます。
- 顧客フィードバックを受け入れる:
- お客様からのフィードバックを積極的に受け入れ、サービスやメニューの改善に取り組みましょう。顧客の要望に応えることで、リピーターを増やすことができます。
- 地元コミュニティへの参加:
- 地元の日本文化やコミュニティイベントに参加し、地域の人々と交流する機会を作りましょう。地域のサポートを受けることで、集客につながります。
熱燗やぬる燗を提供することは、日本酒カフェを他と差別化し、独自の魅力を提供する方法の一つです。顧客に日本酒の楽しみ方を教え、特別な体験を提供することで、繁盛店に近づけるでしょう。
熱燗・ぬる燗とは?
普段あまりお酒を飲まない方だと、熱燗やぬる燗の定義があまりよくわからないと思います。
熱燗もぬる燗も、お酒の種類ではなくて、日本酒の飲み方を指します。
日本酒には他に「冷や」「冷酒」などの様々な飲み方があり、いずれも何かを加えるのではなく、日本酒そのものの温度を温めたり冷やしたりすることで、同じ日本酒でも違った風情を楽しむことができるのです。
日本酒はビールと違い、どちらかというと少しずつたしなみながら飲むお酒なので、熱燗やぬる燗のようにお酒本来の風味を引き立たせて飲む方が人気があるのかもしれません。
熱燗・ぬる燗の温度を知ろう
熱燗もぬる燗もどちらも温めて飲むのですがその違いは温度にあります。
一般的には55度〜60度に温めたものを熱燗。
40度〜45度に温めたのがぬる燗と呼びます。
ちなみに熱燗とぬる燗の中間を「適燗」とよび、これを好む方もいます。
このように、熱燗とぬる燗ははっきりした「何度」と言う決まりはなく、定義にもある程度幅があります。
しかし、60度を超えてしまうとせっかくの風味が損なわれてしまうので、注意が必要です。
また、熱燗はお風呂よりも温度が高いためお客様に火傷をさせないためにも「熱いのでお気をつけください」と一言かけるようにしましょう。
熱燗・ぬる燗の作り方
ここでは熱燗・ぬる燗の作り方を説明します。
電子レンジで加熱する方法
熱燗やぬる燗を作るのに最も簡単に作る方法が電子レンジを使う方法です。
熱燗はお酒を注いだ徳利(とっくり)、一合に対して60秒(500ワット)ほど加熱していきます。
ぬる燗は秒数を少し減らして45秒前後で調節するといいでしょう。
使用している電子レンジで秒数は異なりますのでお店で確かめて提供してください。
電子レンジを使えば簡単に温められるのですが、温度を確認しながら加熱できないので、60度以上になってしまわないように注意が必要です。
徳利を湯煎する方法
お鍋に湯を沸かして、お酒を注いだ徳利を温めていきます。
温度計を使ってお酒の温度を測りながら温められるので、手間はかかりますが理想的な温度に調節できます。
このとき、ぬるめのお湯で温めてしまうと、アルコールが飛んでしまうことがあります。
そのため熱めのお湯でさっと温めるのが理想的です。
熱燗・ぬる燗に合う日本酒、合わない日本酒
ひとくちに日本酒といってもその種類は様々あり、熱燗やぬる燗にするのに適したものを選ぶことも大切です。
お客様により美味しく召し上がっていただくためにも、お酒を提供するスタッフにもある程度の知識を身に着けさせ、尋ねられたらおすすめのお酒を答えられるようにしておきましょう。
キリっとしたシャープな味わいが特徴の熱燗には、純米酒や本醸造酒がよく合います。
逆に吟醸酒はあたためて飲むには適さないので、熱燗をメニューに取り入れる際には、日本酒のレパートリーを見直してみましょう。
また、ぬる燗も熱燗にするのも、基本的には同様のお酒が合いますが、特に純米酒がおすすめです。
40度前後のぬる燗は、お酒の持つ香りが引き立つので、香りのよいお酒を用意しておくと良いでしょう。
熱燗、ぬる燗にあうおつまみも知っておこう
一般的に、あたたかいお酒にはあたたかいおつまみ、冷たいお酒には冷たいおつまみを合わせるのが好まれます。
そのため、熱燗やぬる燗には鍋物や煮物がおすすめです。
お米の風味が感じられる日本酒にはお魚料理がよく合いますし、魚の持つ臭みを抑える効果も期待できますので、タラの小鍋やブリ大根等、和食のメニューが人気です。
焼き物もよく合いますので、季節の旬のお魚を用意しておくと良いでしょう。
一方で、おつまみで口を冷やしつつ熱燗を楽しみたいという方もいらっしゃいます。
そういった方は、塩辛やたこわざなどを好まれます。
そうしたメニューはお酒を楽しむ際の定番なので、現在用意していないお店は、この機会に加えてみても良いかもしれません。
まとめ
日本酒を熱燗やぬる燗にして飲むのは、寒い時期にぴったりの楽しみ方です。作り方には少しコツがいりますが、慣れてくれば比較的楽に用意ができるので、ぜひメニューに取り入れてみて下さい。
お酒の温度を変えるだけで、日本酒のおいしさがぐっと広がります。お酒好きのお客様により楽しんでいただくためにも、冬のラインナップに熱燗とぬる燗を加えてみましょう。
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