飲食店のオーナーさん・店長さんはカフェをオープンさせるときに「こんなカフェにしたいな」と何かしらのイメージを持たれているのではないでしょうか?
確かにオープンするにあったてイメージすることはとても大切です。
ただ、雰囲気だけのイメージではいいお店にはならないことも承知だと思います。
実際にそのイメージにあったメニュー作りも大切となってきます。
今回の記事では、
人気のあるカフェメニューを開発するにあたっては、必ず押さえておかなければいけないポイントがあります。
そこで、今回はドリンク以外で人気のカフェメニューの作り方やメニューについて詳しく分かるようにしました。
私は、30年間飲食に携わってきて色々なオーナーさんのもとたくさんの飲食店を立ち上げ・立て直しをしてきました。
そのノウハウを分かりやすくお伝えしたいと思っています。
今回の記事では
- カフェメニューの決め方
- カフェメニューのカテゴリー
- 人気の出るカフェメニューとは
- カフェメニューは見た目も重要
- カフェメニューの定番はこれ
- 看板メニューを作る
を中心にわかりやすく書いています。
それでは私と一緒に見ていきましょう。
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人気の出るカフェメニューを考えて繁盛店に
人気の出るカフェメニューを考えるためには、以下の要素を考慮し、独自性やバラエティに富んだメニューを提供することが大切です。ここからアイデアを得て、繁盛店を目指しましょう。
- 季節のメニュー:
- 季節ごとに異なるメニューアイテムを提供しましょう。例えば、秋にはパンプキンスパイスラテ、夏にはフレッシュフルーツのアイスティーを用意します。
- ヘルシーオプション:
- ヘルシー志向の顧客に対応するために、低カロリー、低糖質、ヴィーガン、グルテンフリーなどのオプションを提供します。
- ユニークなコーヒードリンク:
- 独自のコーヒードリンクを開発し、シグネチャーメニューとして提供します。例えば、特別なコーヒーブレンド、コーヒーカクテル、アイスコーヒーコーンなどがあります。
- ブランチメニュー:
- 週末や休日にブランチメニューを提供し、朝食とランチを組み合わせることで幅広い客層にアピールします。
- 新鮮なジュースとスムージー:
- 新鮮なフルーツジュースやヘルシースムージーを提供します。季節のフルーツを使用して新しい組み合わせを試すことも良いアイデアです。
- 特別なトーストやサンドイッチ:
- クロワッサンサンドイッチ、アボカドトースト、エッグベネディクトなど、特別なトーストやサンドイッチをメニューに加えます。
- デザートとスイーツ:
- デザートラインアップを充実させ、特別なケーキ、クッキー、マフィン、チーズケーキなどを提供します。
- アートラテ:
- ラテアートを活用して、可愛らしい絵柄やデザインを提供します。季節やイベントに合わせてテーマを変えることもあります。
- ティータイム:
- ティータイム用のセットメニューやスコーン、フィンガーサンドイッチを提供します。
- カフェ限定の商品:
- カフェ限定のメニューアイテムを用意し、顧客に特別感を提供します。限定商品は期間限定で提供することもあります。
- 子供向けメニュー:
- 子供向けのメニューを用意し、家族連れの顧客を魅了します。
- カフェの雰囲気に合わせたメニュー:
- カフェの雰囲気やコンセプトに合ったメニューを考えます。例えば、洋書カフェならヨーロッパ風の料理を提供することも考えられます。
カフェメニューの成功は、顧客の好みやトレンドを把握し、独自性を持った料理とドリンクを提供することにかかっています。また、季節ごとの変化や新しいアイデアを積極的に取り入れ、顧客に楽しみと驚きを提供することも重要です。
カフェメニューの決め方
そもそもカフェメニューとはどんなものなのでしょうか?
「カフェ」と言うからには、主となるものはコーヒーや紅茶をはじめとしたドリンク類になります。
その上で、軽食と呼ばれる種類のものやデザートなどが、いわゆるカフェメニューになります。
ただし、最近のカフェメニューはそういった形とは少し違ってきました。
最近ではしっかりしたご飯ものを提供している店舗が増え、食事を売りにするカフェの存在が多くなってきています。
昔ながらの喫茶店で提供されていたモーニングサービスやランチメニューにあるピザトーストやナポリタンスパゲティーなどの定番メニューに始まり、カフェメニューはどんどん進化をしています。
その中で、カフェメニューを考えるポイントをいくつかご紹介いたします。
ターゲットを決める
カフェメニューを開発するにあたり、まずはしなければいけない事は、どんなお客様にきてもらうのかターゲットを決める事です。
単純に女性なのか男性なのか、女性同士かカップルなのか、どのくらいの年齢層なのかを見定めないといけません。
ターゲット設定(ペルソナ設定)の記事はこちらです⬇️
こうしたターゲットの選定は、立地条件によっても変わってきます。
たとえば、近くに大学があれば、学生をターゲットにすることになるでしょうし、繁華街であれば女性同士やカップルが多くなるかもしれません。
合わせて利用用途も考えてみましょう。
時間が無い人でも気軽に入店しやすい店にするのか、しっかりと食事を楽しんでもらう雰囲気にするのかなど、利用する人の用途に合わせてメニュー構成なども変わってきます。
ターゲット設定が間違っていると、集客方法やメッセージがずれてしまいます。
そんな時は、ターゲットのイメージを絞り込んだ設定をすることをお勧めします。
年齢・性別以外にも細かく設定することで明確な集客のメッセージを伝えることができるようになります。
次のようなイメージを設定しましょう。
- 職業
- 収入
- 居住地
- 価値観
- 家族構成
- 悩み
- 願望
お店の「売り」を決める
このようにしてターゲットを決めれば、次はお店の1番の「売り」を考えます。
この場合「売り」はメニューの「売り」ではなくて、お店自体の「売り」です。
別の言い方に変えればお店の「強み」のことです。
例えば、若い女性をターゲットにした場合、アジアンテイストなのか、イタリアンなのか、またはナチュラル志向なのかを決めます。
最初に「強み」「売り」を決めておくと、その強みに沿ったメニューを考えやすくなります。
アイテムを限定する
また、メニューアイテムを限定してしまうと言うこともできます。
例えば、フレンチトーストのアレンジメニューを増やしてバリエーションを充実させるなどといったことです。
反対に、限定とまで行かなくても数種類のメニューを用意するのも良いでしょう。
カフェメニューのカテゴリー
カフェメニューと一言で言っても、ドリンク・フード・デザートまでさまざまな種類があります。
ここでは大きく3つに分けたカテゴリーで、代表的なメニューをご紹介します。
ドリンクメニュー
- コーヒー
- 紅茶(ストレートティー・ミルクティー・レモンティー)
- ハーブティー
- ジュース類
- アルコール
フードメニュー
- ワンプレートディッシュ
- パスタ
- ピザ
- サラダ
- サンドイッチ
デザートメニュー
- ケーキ
- パフェ
- パンケーキ
人気のでるカフェメニューとは?
カフェメニューでやはり人気のあるものはランチで食べたいもの、そして女性が好むものでしょう。
男性がランチに選ぶのは、できるだけ安くて、しかもガッツリお腹がいっぱいになるものになりがちですが、女性は違います。
女性が好むランチメニューは、おしゃれでしかも美味しいもの、そしてお腹一杯になりすぎないものです。
ターゲットにするお客様を決めるのが大切だと前章でお話ししましたが、女性をターゲットとしてイメージした方が、カフェの場合は有利だといえます。
なぜなら、女性は口コミ力が大きいからです。
しかし、女性をターゲットにしてしまうと男性は来てくれないかもしれない、と心配する事はありません。
カップルがデートをするときのお店選びや注文するメニューの主導権は、女性が握っていることが多いのです。
たとえ男性が主導権を握っていても、彼女の好みを優先します。
つまり、女性が好むメニュー作りをすることが、集客のための大切なコツになります。
では、女性好みとはいったいどういうメニューかというと、甘いもの、見て美しいもの、アレンジされたものの3つになります。
甘いものというのは、甘い味付けという意味ではありません。
デザートとランチの境界線が極めてあいまいなのが女性が好むランチの特徴です。
よって、スイーツ感覚のメニューも取り入れてみましょう。
カフェメニューは見た目も重要!
女性は目で見て美しいもの、可愛いものにとても弱いものです。
いくら工夫をこらしたレシピで美味しいものを提供しても見て美しくなければ、カフェメニューは失敗だといっても過言ではないかもしれません。
例えば、チーズケーキをカットしたまま提供するのではなく、生クリームやコンフィチュールを添えてみたり、サラダの野菜は色とりどりのものを使用するなど、少しポイントとなる部分やカラフルでインパクトがあるものが人気です。
また、女性は外で食べるものに関して、家で作れるようなものにはあまり感動を覚えないとされます。
しかし、たとえ家で作れるようなメニューであっても、アレンジされているものを見ると嬉しくなってしまうのが女性でもあります。
アレンジといっても味付けからのアレンジというより、料理の盛り付け方が重要です。ですので、盛り付けのアレンジは凝りに凝ってみましょう。
ただし、一番大切なのは食べ物の味や香りを損ねず、食べやすく盛り付けられているかです。
カフェメニューはディナーメニューと違って、手軽に食べられるのも魅力です。
食べにくい盛り付けになってしまってはいけません。美しく、華やかで、なおかつ食べやすい盛り付けを研究しましょう。
たとえば、カフェにはワンプレートメニューをよく見かけます。
この方法は、何度も客席に足を運ぶ必要がなく、庶民的かつシンプルに美しく盛り付けできるというメリットもあります。
ワンプレート方式ではなくても、トレイにセットしたメニューというのも同じような効果があります。
カフェメニューの定番はこれ!
具体的なカフェメニューの定番といえば、パスタ、ピラフ、サンドイッチ、ハンバーグ、オムライス、ビーフチシュー、パンケーキなどなどの洋食メニューです。
これらをアレンジしたメニューにすれば、目新しいもの好き人も食べるものには冒険しないという人のどちらからも支持される人気メニューが出来上がります。
たとえば、ビーフチシューの中に色鮮やかな蒸し野菜を浮かべて、ビーフシチューなのか野菜シチューなのかわからないような野菜ビーフシチューは、多くのお客様から驚きを持って受け入れられるかもしれません。
しかし、決して洋風だけがおしゃれなランチになるわけではありません。
料理を盛る器や盛り付けまでも思いっきり洋風にして、細部にまでこだわりましょう。
女性好みのスイーツと食事の境界が曖昧なメニューの代表例は、パンケーキやフルーツサンドイッチ、スイーツピザなどがあります。
これはほんの一例ですが、人気のでるカフェメニューにするには、定番のアレンジをすることが近道です。
また、カフェではドリンクメニューも重要です。来店いただいたお客様にいろいろ楽しんでもらうために、ランチ時間のみフリードリンクにしてみてはいかがでしょうか?
ルイボスティー、紅茶、コーヒー、グレープフルーツとほうれん草のジュース、レモンソーダ、オレンジジュース、ジャスミンティーなど、バラエティ豊富だとより女性に喜ばれるでしょう。
アイスドリンクは大ぶりのピッチャーに入れて並べておくと、サーバーより見栄えがします。
看板メニューを作る
あのお店に行って、あの料理が食べたいというように、ブランドネームと同列に来るのが「看板メニュー」です。
例えば、『星乃珈琲店』と聞いて何を思い浮かべますか?
パンケーキをイメージした人が多いのではないでしょうか?
お店と一緒に浮かんでくる料理=看板メニューは、お客様の来店動機の役割としても非常に重要です。
看板メニュー目当てにいらしたお客様が本当のファンになってしまうような、魅力的なメニュー作りをしていきましょう。
カフェでの接客が学べる記事はこちらです⬇︎
まとめ
カフェメニューはなにを「売り」とするかで、どのようなメニューを提供するか変わってきます。
自分の店舗の立地や客層をよく研究し、ニーズにあったカフェメニューの開発をしていきましょう。
そのためにはターゲットの絞り込みをして自店の「強み」「売り」明確にすることが大切です。
そうしてからメニューを考えて限定的にしたりすると良いでしょう。
提供の仕方にも注意が必要でボリュームよりも見た目が重要で、ワンプレートで提供するなどしてください。
こちらの記事は古民家カフェの立ち上げからメニュー考案までを書いています。参考にしてください⬇️